早慶附属高校合格に必要な勉強時間(実データあり)

こんにちは。某進学塾で早慶附属高校受験クラスを担当している講師のナナです。

早慶附属高校はすごーく難しいから、必要な勉強時間は膨大。でも、「膨大って、具体的にどれぐらい?」って思うよね。

実は、私が働いている塾を含め、多くの進学塾では生徒の学習状況をだいたい把握してる。生徒や保護者さんから直接聞いたり、自宅学習の記録を書かせたりしてね。少なくともうちの塾には、それこそ何百、何千人もの優秀な生徒たちの自宅学習のデータがある。

このデータを見ると、早慶附属高校をはじめとする超難関高校に合格した子たちの平均勉強時間がわかる。ということで今日は、早慶附属高校に合格するためにはどれぐらいの勉強時間が必要なのか書いていくね。

いつものように忖度なしのガチ投稿だから、短気な人や心の弱い人は回れ右だよ!

それと、書くまでもないことかもしれないけど、勉強時間の多寡は勉強の本質じゃないよ。いくら勉強時間が長くても、集中できていなかったり、勉強内容がショボかったりする場合は意味ないからね。

だから、これから書く勉強時間については、あくまでも参考程度に考えておいてね。

早慶附属高校合格者の平均勉強時間

最初に注意点を1つ。ここでいう勉強時間は、学校や塾やオンライン講義の時間は含まないよ。暗記したり、問題を解いたりというように、自力で勉強している時間が、ここでいう勉強時間ね。

ダラダラと勿体ぶっても無意味だから、結論からいくよー!

うちの塾のデータによると、早慶附属高校合格者の平均勉強時間は、中学1年4月から中学3年1月末(入試直前)までの2年10ヶ月トータルで4200~5400時間

と言われてもピンとこないよね。イメージしやすいように、具体例を挙げるね。

具体例の見方は、平日=学校登校日、休日=学校非登校日ね。だから休日には土日祝日のほか、春・夏・冬休みといった長期休みも入ってるからねー。

具体例1:2年10ヶ月で4200時間勉強した場合

  • 中学1年4月から毎日同じペースで勉強する場合は、1日あたり4.1時間
  • 中学1年4月から平日に2時間勉強する場合は、休日に6.6時間勉強でカバー
  • 中学1年4月から平日に3時間勉強する場合は、休日に5.3時間勉強でカバー

具体例2:2年10ヶ月で5000時間勉強した場合

  • 中学1年4月から毎日同じペースで勉強する場合は、1日あたり4.8時間
  • 中学1年4月から平日に2時間勉強する場合は、休日に8.3時間勉強でカバー
  • 中学1年4月から平日に3時間勉強する場合は、休日に7.0時間勉強でカバー

具体例3:2年10ヶ月で5400時間勉強した場合

  • 中学1年4月から毎日同じペースで勉強する場合は、1日あたり5.2時間
  • 中学1年4月から平日に2時間勉強する場合は、休日に9.1時間勉強でカバー
  • 中学1年4月から平日に3時間勉強する場合は、休日に7.9時間勉強でカバー

なんとなくイメージできた?

なぜ中学1年4月から?

中学1年の4月からのデータにしたのは、途中からだとそれまでの勉強時間をこっち(塾側)が把握できていないから。例えば「中学2年の夏から〇時間」って書いても、じゃあそれまでの勉強時間のカウントは?ってなるでしょ。わかりっこないわけ。まあ、それ言ったら生まれてから中学に入るまでの勉強時間ってこと言う人もいるかもだけど、それはもう知らない笑

早慶附属高校合格に必要な勉強時間は?

これまで、私が働いている塾のデータをもとに、早慶附属高校合格者の平均勉強時間を書いてきた。でね、ちょっと注目してもらいたいことがある。それは、4200~5400時間と、1200時間もの差があること。この差がどのような結果を生んでいるのか、以下を見てみて。

具体例1:2年10ヶ月で4200時間勉強した場合

  • 早慶附属高校の合格校は1校が大半。つまりギリ。
  • 早慶受験に失敗して都立・県立の最上位校や、市川、栄東といった私立進学校に行く子も多い。
  • MARCH進学もちらほらいる。

具体例2:2年10ヶ月で5000時間勉強した場合

  • 早慶複数校に合格する子が多い。
  • 筑附合格者もこのあたり。
  • 進学塾内では各校トップクラスの上位レベル。

具体例3:2年10ヶ月で5400時間勉強した場合

  • 早慶附属高校全勝が出てくる。
  • 早慶を滑り止めにして筑駒・開成・渋幕に行く子も多い。
  • 駿台模試偏差値70超。

このデータから、早慶附属高校に現実的に合格するためには、中学1年の4月から5000時間前後の勉強時間が必須だってことがわかるね。

それと、4000時間を下回って早慶附属高校に合格した子はいないと思ったほうがいいよ。年間で1人いるかいないか。記念受験で奇跡を起こした子ぐらい。

ちなみに、この記事も参考になるかも。

早慶附属高校受験勉強と部活の両立なんて無理

まとめ:早慶附属高校合格に必要な勉強時間

冒頭にも書いたけど、勉強時間はあくまでも目安。すべてを真に受ける必要はなくて、あくまでも勉強の大変さをイメージする程度にとどめておくのがいいと思う。でも、勉強時間をかければかけるほど早慶附属高校合格率は上がることはわかったよね。

あと、上記は中学1年からのデータだけど、これを読んでいる君が中学2年、3年だとして、中学入学後から上記のペースで勉強をしてきていなかったとしたら、現実はかなりシビアになる。

「中1、中2は部活中心で勉強はあまりしていなかった。部活が終わる中3の夏から本気出す」って子は、そもそも早慶はキツイ。こういう子はよくいるし、塾としては「頑張れば大丈夫です!」って営業?するけど、実際は本当に厳しいよ。都立・公立の最上位校を第一志望にして、早慶は記念受験的な位置づけにするのが現実的。

今回、私が書きたかったのは、早慶附属高校に合格したければ早いうちからガチ勉しなきゃ間に合わないよってこと。君が中1ならコツコツやることができれば大丈夫、中2ならスマホとゲームと漫画は捨てちゃって、中3なら起きている間はすべて勉強してって感じ。

残念ながら、これを読んでいる君は天才じゃないでしょ? だったら、やっぱり結局、努力(=勉強)をした量で結果は決まるってことね。

やばいなーって思った? じゃあ今すぐ頑張って!