春期講習の効果を200%アップさせる方法【早慶高校志望者へ】

毎年1月~3月は、テレビでもネットでもチラシでも、ちょっとウザいなっていうぐらい塾の春期講習の広告を頻繁に見かけるよね。

早慶附属高校を目指すにあたって春期講習は必須ではあるんだけど、その受け方によって効果は大きく変わってくるから要注意。

私は、某進学塾の早慶附属高校受験クラスで講師をしてる。塾っていうのはなんだかんだいって会社だし、営利を求めてる。だから、言動は大幅に規制されてる。当然といえば当然だよね。オトナの世界はつまらない。

春期講習についてもそう。早慶附属高校を目指す受け方というものが明確にあるんだけど、それが塾から生徒・保護者に伝えられることはない。私からすると、仕方ないけどもどかしくてたまらない。

ということで今日は、早慶附属高校を本気で目指す子は、どのように春期講習を受けるべきか、私の本音を紹介するね。

多くの塾では、春期講習はそれまでの復習と、1、2ヶ月分程度の予習というカリキュラムになってる。まあ、その意図はわからなくもない。まとまめて勉強しやすいのは、お休み期間だけだからね。

でもね、こういった春期講習を普通に受けただけじゃ、効果はほとんどないよ。春休み期間中、なんとなく塾に通って、なんとなく宿題と復習をやるだけになってしまう。そんなのでは、大した成果は期待できないのです。

そんな残念な春期講習にしないためにはどうしたらいいのか。次のように臨んでみて。

  • 春休みの目標設定をする
  • その目標を達成するためのひとつの手段として、春期講習を活用する

どういうことか説明するね。

春休みの目標設定だけど、実は、これはもう決まっている。それは、「春休み明けのテスト・模試で過去最高の偏差値をとること」だよ。

「春休み明けのテスト」とは、学校の定期テストじゃなくて、塾内テストや模試ね。4月か5月にあるやつ。

その試験範囲を確認してみて。ほぼ間違いなく、春期講習の内容が含まれてる。春休み明けのテスト対策の一環として、春期講習を頑張るってことね。

で、もしかしたら春休み明けのテスト範囲は、春期講習だけではカバーしきれてないかもしれない。なら、春期講習外の範囲は自力でやること。

自力で?って思ったでしょ。そう、文字通り自力。次のような感じてやれば大丈夫だよ。

まず、オンライン動画で基本を理解する。オンライン動画はスタサプとかがいいけど、YouTubeで「トライ」を検索すれば無料講座が視聴できるから、それでもOK! 基本が理解できたら、参考書を読んで理解を深める。これでインプットはおおむね大丈夫。

あとは、例題→基本問題→発展問題というように進めればいいだけ。5分考えてもわからない問題は、解答解説を読んで理解する。その後、解答解説を見ずに解いてみる。問題を見た瞬間に鉛筆を持つ手が動くようになるまで、これを何回転も繰り返す。

これが自力でやるってことね。

このように、春期講習は当然のこと、それ以外のテスト範囲も自力で完璧にして、春休み明けのテストは過去イチの偏差値を絶対にとるってこと! 早慶附属高校を目指すのなら、この程度は当たり前。春休み、めっちゃ忙しいよ!

ちなみに、ここまで書いてきた内容は、新中学3年生、新中学2年生、新中学1年生すべてに言えること。さすがに新中学年生1年生(現小学6年生)の場合は、この予定は立てられないかもしれないから、お父さん・お母さんに相談してみてね。

ところで、ここまで書いてきた内容は、塾は公式には言わないよ。どこの塾も、「塾の言う通りに頑張れば大丈夫!」というのが売りだからね。塾が「自力で〜」なんてのを推奨したら、存在意義を疑われてしまうし。塾の言うことを鵜呑みにしないで、ここまでやり切ってね。

少し長くなったからまとめるね。

  • 早慶附属高校を目指す新中学1年生〜新中学3年生は、春休みの目標を「春休み明けのテスト・模試で過去最高の偏差値をとる」とする
  • その目標達成のために、春期講習を頑張る
  • テスト・模試の出題範囲が春期講習のカリキュラムを超えていたら、その分は自力でやる
  • 自力でのやり方は、オンライン動画→参考書→問題演習反復

早慶附属高校目指すなら、この程度、軽々とこなしてね。今後、こんなものとは比較にならないほどの勉強量が待ってるから。